ママ友が出来るか不安な乳幼児期、トラブルの多い幼稚園や保育園の時期、そして少し距離ができる小学校の時期。
それぞれママ友トラブルも移り変わってきましたが、この先にある中学生のこどもを持つママ友のトラブルもまた少し変わったものになります。
中学生ともなると、こどもは親の手元からかなり離れます。遠くへ遊びに行く際に送り迎えをすることはあっても、ずっとべったり離れないことはなくなってきます。
こどもがスマホを持ち、LINEで盛り上がって夜更かしを始めるのもこの頃からです。ママ達の付き合い方もやっぱりそれに合わせて変化し、またトラブルの起こり方も変わってきます。
中学校のママ友トラブルにはどんなものがあるのか、どう対処すればいいのかをしっかり把握しておきましょう。
中学校で起こるママ友トラブルの原因、解決策
中学生ともなると、こどもにも自分の確立した世界があります。小学生のときより更に人間関係が見えにくくなり、いじめなどの問題もなかなか気づけません。
その状況でママとも親しいこども同士のトラブルがあったりすると、そのままママ友トラブルにまで発展する可能性が出てきます。
「○○ちゃんにいじめられてる!」とこどもが相談してきたらどう思いますか?
「冷静に相手のママに相談し、事情を聞く」と答えた方はまだ良いのですが、「ゆるさない!」となった方は危険です。
自分のこどもを守りたいという気持ちは当然のものであり、大切なことです。しかし中学生ともなればこどもの人間関係もややこしくなり、またいじめやグループの対立なども出てきます。
こどもの言葉を信じ込んで相手を一方的に責めてしまうと、そのこどもの対立に加担してしまうこともあるのです。
親が巻き込まれてはいけません。必ず冷静に情報を集め、判断するようにしましょう。まずやるべきは、相手の親に直接文句を言うより担任の先生に相談することです。学校内の事情も伝えてもらいやすいと思いますよ。
また、この頃から起こりやすいトラブルに「学歴・成績」があります。小学校の頃仲良くしていたママのこどもが有名中学校に合格、進学し、別の仲良しのママのこどもは受験に失敗して市立の中学校へ……など、付き合いが気まずくなることもあります。
中学校に上がると勉強が苦手な子はどんどん苦手意識を持つようになり、克服するのにも時間と努力が必要になります。
もしそんなこどもがいて心配しているようなママに、「この間の期末テスト、うちの子全部90点以上取ってきてびっくりしたわ」など話題のひとつとして言ってしまうとどうなるでしょう? もちろん、いい気はしませんよね。
解決策としては、成績や進学の話題はタブーとしてしまうのが一番です。「自分の子は自分の子」と、周りと比べない気持ちを持つことも大切です。
先程の成績の話も、自分の子と比べて落ち込んだり自慢されてる、と思ってしまうかもしれません。しかし実際は、そのママは自分のこどもは運動が苦手だと落ち込んでいる場合だってあるのです。
見えている部分はほんの一部であり、全てではないと思っておけば気持ちも楽になります。些細な一言で怒ったり落ち込んだりするよりも、軽く流してしまいましょう。
感情的にならず冷静に対応する、些細な一言は気にしないようにしていきましょう。進学に関しては、情報収集的な意味でどうしても避けられない場合もあるかもしれません。
内容は学校のことであり、どこの子がどの学校へ行った・目指しているというものではないはずです。そこに注意しておき、こういう話題が出た場合は乗らずに流しておけば問題もないと思いますよ。
実際に起こった中学校でのママ友トラブルとその解決策
「こどもが小さい頃から仲良くしていたグループがあり、みんなで私立中学を受験させようと話していました。こどもも受験を選んでくれたので揃って塾にも通わせていたのですが、そのうちの一人が『やっぱり受験しない』と途中で塾をやめてしまったのです。それからその子のママが『うちだけのけ者になる』『落ちて市立に来ればいいのに』など愚痴をいうことが増え、グループもギスギスしてしまいました。他のママはそのまま彼女と離れたのですが、私は彼女と家が近く、どうしても顔を合わせることもあって……中学校へ上がってからも僻まれていてつらいです」
この場合、一番問題があるのは相手のママですよね。こどもが自分で市立を選んだのですから、そこにはそれなりの理由があるのです。
「友達と同じ中学へ通いたかった」が一番多いですね。勉強より優先したいものがあったのでしょう。ですからそのこどもの気持ちを尊重し、すっぱり切り替えることが大切です。
家が近所だとどうしても距離を離すことが難しいときもありますが、この場合も相手のママが気持ちを切り替えるまで距離を空けるのが一番だと思います。案外こども同士はけろっとして付き合いを続けていることも多いですよ。
「小学校の頃はマラソン大会でだれそれが一番ですごいね、みたいな話題を普通にしていたのですが、中学校で同じように話すと『どうせうちの子は運動が苦手だから』と明らかに不機嫌な様子で言われました。彼女の子は私から見たら順位も悪くなく、そこまで不機嫌になる理由が分からなくて」
こちらもやはり、こどもの成績や運動能力に関してが元になっています。成績や運動能力の理想は人それぞれで、基準も違います。
その基準の差が現れてしまった形ですね。
話題に出さないようにするのも必要ですし、もしこういう話題が出ても過剰に反応せずに流せるようにしておきたいものです。
この方がおっしゃっている通り、話題に出しているのは「一番の子がすごい」ということであり、相手のママのこどもに関しては一言も話してません。
悩んでいる部分と絡むとどうしても過剰に防衛したくなりますが、感情的になる前に一度深呼吸出来るようになれば良いですね。
中学校のママ友トラブルまとめ
中学生ならではの悩みが増え、トラブルもそういったものが中心になってきます。
ママ友付き合い自体は小学校より更に減っていると思いますし、付き合いが続いているママは仲良しだけ、という方も多いと思います。
それでもやはり話題に出さないほうがいいものはありますし、感情的にならない努力も必要だと思います。
こども同士のトラブルが見えにくくなるのもこの頃です。
いじめなどはもちろん早期に気づく必要がありますし介入を遠慮している場合ではありませんが、こどもの言葉を真に受けて調べもせずに相手のママをなじるような真似はやめましょう。
学校内に関しては、やはり学校に相談するのが一番です。また、こどもと普段から何でも話せる関係を築いておくことも大切です。ちょっとした変化にも気付きやすくなりますし、普段の人間関係も知っておけば安心ですね。
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さいごに
中学生ともなると、ママ友関係だけではなくこどもの反抗期なども出てくる時期です。反抗期も含めこどもも一気に成長する大切な時期であり、同時に不安定な時期でもあります。
相談出来るママ友がいれば心強いので、今までの関係を大切に続けるためにもトラブルを起こさない気構えをしておきましょう。
「中学校に入ってママ友がいない」と嘆いている方もいらっしゃるかもしれませんが、それはそれで問題ありません。不要なトラブルもありませんし、相談や情報収集もインターネットや中学校の先生がいます。気楽に構えていましょう。
こどもも難しい時期です。出来るだけトラブルのないように努力していきましょう!