産後、いつから生理が再開するのか気になりますよね。
「正直なところ、赤ちゃんのお世話だけでも大変だからまだ来なくていい」と思っているママも多いかもしれません。
産後の生理再開については個人差が大きく、周りの意見がまったく参考にならないこともあります。
「授乳中は来ないよ」「授乳中にもし来たら母乳が止まっちゃうよ」などと聞くこともあり、生理が来て欲しい方や授乳を続けたい方などが不安に思われているかもしれません。
いつから再開するかも大事ですが、その際に起こる身体の変化を知っておくと悩むこともなく過ごせますよね。これから生理再開について詳しくお話していきますので、ぜひ参考になさってください。
■生理再開についての基礎知識
出産後、そもそも生理再開までになぜ期間が空くのでしょうか。
答えは母乳を分泌させるホルモン「プロラクチン」にあります。プロラクチンは母乳を分泌させるのと同時に、排卵機能を抑えているのです。
とはいえこのプロラクチンの働きも個人差が大きく、母乳をあげていれば必ず生理は再開しないというわけではありません。完全母乳で育てていても2ヶ月で生理が始まったという方もいます。
また育児ストレスにより、生理が遅れている可能性もあります。ストレスにより自律神経が乱れると、生理にもやっぱり影響するのです。
産後でなくても、ストレスや他の要因により生理が止まるという話もありますよね。何かとストレスをためやすいこの時期は、それと同じ影響が出る可能性があるのです。
ちなみに普通分娩と無痛分娩、帝王切開による生理再開時期の差はないと言われています。「帝王切開していると遅い」と言われることもありますがやはり早期に再開した方も多く、個人差が一番大きいのは間違いありません。
生理と母乳の関係
少しお話しましたが、生理と母乳は大きく関わっています。
「プロラクチン」というホルモンにより母乳が分泌され、同時に排卵機能を抑えています。
授乳を止めた場合、大体1ヶ月でプロラクチンは通常の量に戻ります。生理もそこから再開する可能性が高いでしょう。
とはいえこれも個人差が大きく、先程お話した通り、完全母乳でも2ヶ月で生理が再開したという方もいます。
また「生理が始まったあとの母乳に栄養はない」「味が変わるから赤ちゃんが嫌がる」という方もいますが、あくまで噂の領域です。母乳の味はそれこそママが食べたものでも変わりますので、もちろん変わっているかもしれません。
しかし、それを気にするかどうかは赤ちゃん次第です。赤ちゃんが欲しがっていているのであれば、気にせずあげて問題ないと思います。もし栄養が足りなければ、機嫌や体重などで判断がつけられます。
「母乳をあげているから生理が確実に始まらない」というのは確実ではなく、個人差のほうが大きいです。しかし、生理が始まると母乳の量が減る可能性は高いです。
生理が始まると、やはりプロラクチンの量は減っていきます。とはいえこれも個人差があり、全ての人に当てはまるわけではありません。
赤ちゃんもスキンシップの意味合いで続けたいかもしれませんので、あまり気にせず赤ちゃんとママが一番良いようにしていけば十分だと思いますよ。
生理はいつからはじまる?
早い方は1~2ヶ月から、遅い方だと1年半以上生理が来ない可能性もあります。
あまりに生理再開が早い場合、悪露との区別がつかないこともあります。悪露は1週間程度で鮮やかな血の色ではなくなりますし、一度褐色になってほぼ消えてから再開し、血の色が3~5日続いて消えれば生理の可能性があるかもしれません。
再開時期には個人差がありますが、「断乳後3ヶ月以上経っても生理がはじまらない」「出産後1年以上経過している」のふたつに当てはまる場合は少し注意が必要です。
プロラクチンの分泌異常やストレスによる生理再開の遅れがあるかもしれませんので、一度お医者さんに相談してみましょう。
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生理の量はどう変わる?
「生理の出血量が変わった」と感じる方は多いです。
出産で子宮は大きく変化しています。元の大きさに戻ったといはいえ、子宮内膜の状態などは以前と変化していることももちろんありえるのです。量が多くなったと感じる方も少なくなったと感じる方も、基本的には問題ありません。
とはいえあまりに量が多い場合やいつまでも続く場合は、出血量が変わったというよりも不正出血を疑ったほうが良いかもしれません。一度お医者さんに相談してみましょう。
量もですが、生理痛も変化があったという方が多いです。
「出産後は生理痛が軽くなった」という方が比較的多いですが、逆に重くなったという方もいます。
こちらもあまりに痛みがひどい場合は受診したほうが良いですが、基本的にはあまり気にせずとも大丈夫です。
産後の生理不順
産後の生理不順はよくあります。ほとんどの場合において、原因は母乳をあげていることです。
プロラクチンは排卵機能を抑えますので、授乳を続けている場合は排卵しにくい状況です。断乳後も完全にホルモンバランスが戻る1~3ヶ月頃までは生理不順になりやすいので、これらの期間であればあまり気にせずとも大丈夫です。
また、ストレスによる自律神経の乱れが影響している場合もあります。ストレスや睡眠不足、栄養不足になると生理を起こすホルモンが正常に分泌されませんので、生活に思い当たる点がある方はまずこちらを解決したほうが良いですね。
ですからいつまでも生理不順が続く場合は、ストレスや栄養不足、または貧血など授乳とは関係ない理由を疑ったほうが良いでしょう。しっかり栄養を摂り、ストレスは発散していきたいところですね。
さいごに
出産後の生理再開は本当に個人差が大きく、また授乳も大きく関係があります。
「生理中の母乳は栄養がない」など不安になることを言われることもあるかと思いますが、赤ちゃんが元気であれば問題ありません。
生理がはじまると母乳の量は減る可能性が高いので、足りないときはミルクも足してあげましょう。そのまま自然と断乳に繋がることもありますが、それはそれで赤ちゃんとママの自然な変化です。
ほとんど飲まなくても、スキンシップの意味で母乳をもう少し続けるママと赤ちゃんもいます。どの場合も大切なのは「ママと赤ちゃんが自然に楽しい状態であるか」です。
周囲に流されず、自分のスタイルで行きましょう!