赤ちゃんと一緒の生活で、まず最初にくる壁が「泣き止まない」になるママは多いです。
「何をやっても泣きやまない、どうすればいいの、自分が何か足りないの」と、思いつめてしまうこともあり、なぜ泣くのかをしっかり把握しておく必要があるのです。
赤ちゃんが泣くのは当然のことであり、もちろんママのせいじゃありません。むしろ、たくさん泣くことによってママを求めてくれているのです。
泣きやまず抱っこも下ろせず……と大変かもしれませんが、これもこの時期にしかなかなか経験出来ないことであり、貴重な機会です。前向きになって乗り越えていきましょう。
また、赤ちゃんの生活リズムも悩む方が多いですね。毎日整った生活リズムで生活することは大人でも重要ですが、赤ちゃんにとっては成長のためにも絶対に作っていかなければならないものです。
なぜ泣くのか、また生活リズムはどう作ればいいのか。これに対する回答をこれからお話していきます。解決への糸口になれば幸いです。
■赤ちゃんはなぜ泣くの?
赤ちゃんはよく泣きます。なぜ泣くかといえば、最初は泣くことによってしか自分の思いを伝えることが出来ないからです。
おなかがすいた、眠い、おむつが気持ち悪いなど、自分にとって不快なものを伝えるために泣きます。ですから、まず泣いているときは赤ちゃんが不快なものがないかを考えましょう。
おむつは替えた、授乳もした、それでも泣くこともあります。その場合、まずは他に不快なものはないか考えてみましょう。
よくあるパターンとして、おなかが張って気持ちが悪いというものがあります。赤ちゃんは腸の筋肉も未発達です。げっぷやおならがうまく出せずに気持ち悪いこともあります。
解消方法としては、げっぷをさせてみる、食後以外の時間ならおなかを軽くマッサージするというものがあります。便秘が疑われる場合はマッサージ、それでも解消しない場合は綿棒で浣腸してみるのも良いですね。
身体の不調もなくそれでも泣いている、たまに泣き止むこともあるけど抱っこしてないと泣くなどの場合は、赤ちゃんが泣きたいのです。ただ眠いのかもしれませんし、抱っこしてもらいたいのかもしれません。
赤ちゃんは眠ることだって慣れていません。自分の意識を手放すことが怖い、眠気自体が怖い、ということだってあるのです。
付き合うほうは大変ですが、ここはじっと付き合ってあげてください。座って抱っこし、トントンしながらママもウトウトしている間に赤ちゃんも寝てしまったなんてこともあります。いつかは眠ることも覚え、怖くないものと気付いてくれますよ。
■注意が必要な泣き方
どうしても泣きやまない場合は、発熱や怪我の可能性もあります。
激しく泣き続ける、機嫌がずっと悪いなどの場合は体調も気にしてみましょう。熱や身体のおかしいところはないか、便は正常かも注意が必要です。
耳をよく触る場合は中耳炎の可能性もあります。虫に刺されてかゆいのかもしれません。泣き方がおかしい、またあまりに長く一度も泣きやまない場合は病院に連れて行くことも考えましょう。
判断がつかない場合、「小児救急でんわ相談」を利用するのも良い手段です。「#8000」とプッシュすることにより自動的に近くの相談窓口へ転送され、小児科の先生や看護師さんからのアドバイスを受けられますので、ぜひ覚えておいてくださいね。
小児救急電話相談事業(#8000)について
http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html
■寝かしつけ、睡眠のタイミングは?
赤ちゃんを寝かしつけるのは大変です。また睡眠のタイミングも赤ちゃん次第で、なかなか生活リズムが整わない子もいるかもしれません。
寝かしつけや睡眠をスムーズにするためには、「入眠儀式」を整え毎日同じ時間に繰り返すことが大切です。
例えば「お茶を飲んでから暗い部屋に行き、背中をトントンしてもらいながら寝る」ということを必ず毎日繰り返します。
お気に入りのタオルケットなどがあれば、それをかならず掛けます。
入眠のスタイルを整えることによって、赤ちゃんもこれから寝る時間なんだと思ってくれます。
先程の項目で「寝るのが怖い赤ちゃんもいる」と書きましたが、そういうタイプの赤ちゃんも入眠儀式を整えればすんなり寝てくれることもあるのです。儀式の内容はなんでも構いません。
子守唄を歌う、頭を撫でるなど、赤ちゃんとパパ・ママに合わせたスタイルで良いのです。音楽を聞かせるというのも良いですね。その場合は静かな睡眠用の音楽などにし、寝入ったら必ず消すようにしましょう。
寝る時間、スタイルが定まってくれば自然と夜眠る時間も整ってきます。そうすると起床時間、お昼寝の時間も定まってくるのです。生活リズムを整えるためにも、夜の寝かしつけは大切なのですね。
赤ちゃんの睡眠音楽
■さいごに
自分の経験ですが生後2ヶ月頃から20時半までに入浴を済ませ、21時には布団へ連れて行くというスタイルを作りました。
パパの帰りを待っていたりするとどうしても遅くなってしまうので、そこは生活スタイルを優先させるというルールを続けました。
このスタイルが定着すると、いずれ幼稚園や保育園へ入った際もスムーズに早寝早起きが出来るようになります。
こどもが早く寝付いてくれると、ママも自分の就寝まで少し自分の時間を持てるようになります(よく一緒に寝てしまうことも多いですが……)し、良いことばかりでしたよ。
生活リズムにお悩みの方に、参考例のひとつとなれば幸いです。