ノロウイルスにかからない為に知っておきましょう
公開日:
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最終更新日:2016/05/18
病気
秋から冬にかけて流行の兆しをみせるノロウイルス。
年代を問わず年間を通じて発病していますが、特に子どもや高齢者はかかりやすく、重症化しやすいため注意が必要です。
感染の機会が増えるこれからの季節、ノロウイルスとは一体どんな病気なのか以下にあげてみました。

▼ノロウイルスってどんな病気?
ウイルスの感染によって起こる胃腸炎です。ノロウイルスは主に口から感染して腸内で増殖するため、嘔吐や下痢などの症状を起こします。
食中毒の原因の一つであり、人から人への感染も極めて強いので乳幼児施設や学校、高齢者施設などでは集団発生が起きやすく、万全な感染予防対策が求められています。
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▼主な感染経路とその原因は?
ウイルスの主な感染経路は、ほとんどが以下の経口感染であると考えられています。ウイルス性急性胃腸炎の原因としては『感染者の吐瀉物から人の手を介して二次感染する場合』『家庭や学校、各種施設など人同士で接触する機会が多いところで飛沫などにより直接感染する場合』があげられます。
また、食品や水によるウイルス性食中毒が原因の時は、近年増加傾向にある『感染した食品取扱者を介して汚染した食品を食べた場合』『汚染された二枚貝を生あるいは十分に加熱処理せずに食べた場合』『汚染された井戸の水や消毒不十分な簡易水道を飲んだ場合』などがあり、このような多彩な感染経路がノロウイルスのまん延につながっています。

▼どんな症状がでるの?
潜伏期間は24〜48時間。たいては吐き気や嘔吐からはじまり、激しい下痢や腹痛、発熱が1〜2日続きます。
また、感染しても症状のない場合や軽い風邪のような症状を伴うこともあります。
子どもや高齢者は、嘔吐物を吸い込むことで起こる肺炎や窒息などにも要注意です。
▼どんな対処方法があるの?
ノロウイルスにはワクチンや特効薬がありません。そのため通常は対症療法となります。
ホームケアのポイントは室内の湿度を保ち、嘔吐や下痢による脱水症状が心配なので水分をこまめに補給して体力消耗を防ぎましょう。

▼家庭でできる予防方法はあるの?
日常の健康管理もさることながら、手洗いはノロウイルスを減らすもっとも有効な方法です。特に調理・食事前やトイレにいった後、帰宅時には、流水と石けんで手を洗い、うがいも忘れずにしましょう。
嘔吐物にはウイルスが含まれ、二次感染の危険があるので、汚物処理をする時は素手で触れないように手袋をしてビニール袋に密閉して廃棄しましょう。
また、手洗いは必ず行い、ウイルスが屋外に出て行くように空気の流れに注意しながら室内換気も行いましょう。
■2 嘔吐物処理の実際 動画解説
加熱して食べる食材や二枚貝など汚染の可能性のある食品は中心部まできちんと加熱すること。
調理器具や台所は消毒をして、まな板や包丁などは熱湯で1分以上の加熱もおすすめです。
住環境についても特にトイレや浴室を清潔に保ち、多くの人が触れるドアノブや手すりなども忘れずに。
汚染が疑われる場所は、洗剤で洗浄した後、熱湯消毒や次亜塩素酸ナトリウム(キッチン用塩素系漂白剤)などでしっかり消毒をして感染を防ぎましょう。
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