嘔吐・下痢・熱、この症状の原因は?
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最終更新日:2016/06/15
病気
子どもは突然の不調や病気が多く、急に発熱することもしばしば。
また嘔吐や下痢などの症状を伴うこともあり、発症したら慌てずに適切なケアをしてあげたいですね。
気になる“発熱・嘔吐・下痢”の症状からケアのポイントなどをご紹介します。
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▼基礎知識
乳幼児は胃腸の働きが未熟であり食べ過ぎや飲み過ぎ、緊張やストレスにも弱く一時的な嘔吐や下痢を引き起こします。他の病気による嘔吐や下痢の場合もあり、その最多は腸管感染症といわれ、乳幼児がかかると嘔吐や激しい下痢、発熱の症状が現れます。
脱水状態になりやすく容態も急変しやすいため注意が必要です。
▼原因
腸管感染症の主な原因はウイルスへの感染による感染性胃腸炎(ロタウイルスやノロウイルスなど)や細菌への感染による食中毒(サルモネラ菌、カンピロバクターやO157など)などです。病原体が手に付着して口から感染したり、家庭や学校など人と接触する機会が多いところで飛沫などにより集団感染を引き起こすこともあります。
▼症状
腸管感染症の主な症状は嘔吐や下痢、発熱などであり、高熱になりやすく、嘔吐や下痢により体内の水分が不足して脱水症状が起きることもあります。乳幼児や高齢者の場合、自覚症状が少なく全身倦怠感の訴えやぐったりした様子の時には早急に医療機関の受診を。
下痢は水様便などで血便になることもあり、容態が急変しやすいため、症状の他に嘔吐・下痢の回数や内容物、熱、機嫌や顔色、意識状態などもその都度確認して受診の時には医師に伝えましょう。

▼主な治療と対処方法
ウイルス性の場合には特効薬がないため対症療法になります。細菌性は主に原因菌に有効な抗生物質などを投与する治療で入院が必要な場合もあります。
ホームケアのポイントは脱水症状を予防することです。
吐き気のある時は無理せずこまめに少しずつ水分補給しましょう。
食事についても胃腸の負担にならないように消化のよいものから少しずつ再開を。
嘔吐がある時は、寝かせたまま吐きやすいように横向きにして、吐いたもので窒息しないように気をつけましょう。
熱は高熱になりやすく、汗をかいたらどんどん着替えさせて。
入浴できない時は蒸しタオルで顔・上半身・下半身にわけて手早く拭いて清潔に。
入浴を再開する場合も感染者は一番最後にする、お湯は毎日入れ替えるなど二次感染を予防しましょう。

▼嘔吐物・下痢便の処理方法
腸管感染症は感染力が強く嘔吐物や便にはウイルスが大量に含まれており二次感染の危険があります。汚物処理する場合は素手で触れないように。
汚物が乾く前に素早く手袋でビニール袋に密閉して廃棄しましょう。
部屋の換気も忘れずに。
汚染が疑われる場所は洗剤で洗浄した後、熱湯消毒や次亜塩素酸ナトリウム(キッチン用塩素系漂白剤)などで消毒を。
洗濯についても他の洗濯物とは分別して衣類用塩素系漂白剤につけ置きしてから洗濯を。
しっかり乾かすことも重要です。処理後は必ず手指を流水と石けんで十分に洗いましょう。
■衛生的手洗い方法のご紹介
▼家庭でできる予防方法
腸管感染症の主な予防には、食べ物の管理があります。冷蔵庫内であっても長期保存は避けること。
調理前の手洗いや清潔な調理器具を使用すること。
火を通す必要のある食材は十分に加熱調理すること。
つくりおきなどで再加熱する場合も温める程度ではなくきっちり加熱処理すること。
などが食中毒の予防に有効です。
また、日頃から睡眠を十分にとる、正しい食生活を心がけるなど免疫力を保つとともに、手洗いやうがいを励行して病原体を寄せ付けないようにしましょう。
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