人事異動をする理由は?企業側のねらい!!
公開日:
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最終更新日:2016/06/27
生活のヒント
人事異動の目的、企業側からみてみると?
会社員にとって年に一度の人事異動は一大事です。毎年一喜一憂する方も多いと思いますが、何を目的として人事異動が行われているのか考えたことはあるでしょうか。
もちろん会社側も、理由もなく人事異動を行うわけがありません。
その目的について調べてみました。
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人事異動を行う根拠
企業側の目的のひとつは、適切な人材の確保です。
誰でも得意なものと不得意なものがあります。もっている能力はひとそれぞれ。適材適所という言葉があるように、その人の才能を活かせる部署に配属されることが本人にも会社側にもいちばんの利益になります。
そのために人事部では日々データを集め、適正な部署に適正な人材が配属されるように努力しています。

また、会社側の長期的な展望に合わせた形の異動もあります。
この場合、会社側には社員に対して「将来的にはこうなってほしい」という明確なビジョンがあります。
そのための異動は経験を積むための、いわば「修行」です。会社側からみると、ステップアップしてもらうことが目的ということになります。
金融関係や公務員の場合は、まったく違う目的があります。それは一部の人との癒着、そしてそれによる汚職を防ぐということです。
普通は地元に慣れ親しむことはいいことなのですが、親しくなった人の便宜をはかるようなことが許されない職種もあります。こういった職種に就いたら、配属部署の変更や転勤はやむをえません。

事例
このように異動は、会社にも個人にも利益を与える目的で行われます。それでも、人事異動で不本意な部署に回されたという人もいるでしょう。あるいは昇格や降格など、どこの会社でも人事についての不満は絶えません。
その場合の考え方は、ふたつあります。ひとつは「自分のことは自分ではわからない」ということです。
自分では「私にはこの業務が向いている」と思っていても、ほかの人が客観的にみると違うかもしれません。もっと向いている業務があるのに、自分でそれに気づかないということもあります。
もうひとつは、会社側が当該社員に対して「いろいろなところで経験を積んでほしい」と考えているケースです。成長することが重要になるので、適材適所とはいかないこともあります。
いずれにしても、ひとついえるのは会社側と社員の側には考え方のズレがあるということです。
ある人事担当者は「異動で満足するのは当事者の2、3割程度」といっています。7割から8割の人は、異動に不満をもつわけです。
会社側がよく考えて適正に異動を行ったはずでも、実際には受ける側はほとんど不満、という結果になってしまっています。
ところが、面白いことに「自分以外の人事についてはどう思うか」という質問をすると、ほとんどの人が「適切」と答えるそうです。
人間は自分の能力を平均して約3割増しで見積もるというデータもあります。他人については正確な評価を下せても、自分の能力を把握するのは難しいものですね。
↓ポジティブシンキングのコツ
結論
企業側の立場で考えてみると、人事異動もまた違ってみえてきたのではないでしょうか。自分では不本意な人事でも、見方を変えれば絶好のチャンスなのかもしれません。どんな異動に対しても、前向きに臨みたいものです。
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