お正月の鏡餅、飾り方・配置する場所は?実は知らない由来
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最終更新日:2016/02/23
お正月
お正月の鏡餅
お正月には鏡餅を飾りますよね。でも何で鏡餅を飾るようになったのか、なぜ鏡餅と言うのかその由来をご存知ですか?またいつからいつまで飾るのかなども気になりますよね。そこで今回は鏡餅についてのアレコレを調べてみましたのでご紹介します!

1.鏡餅の由来
お正月には欠かせない、昔からの日本の風習である鏡餅ですが、なぜ鏡餅を飾るのか?それは信仰文化の名残りなんです。そもそも鏡餅は年神様の依代として飾られています。お正月の間、年神様はこの鏡餅に宿っていると考えられていて、年神様をお送りしたあとに、年神様の魂が宿っているとされる鏡餅をみんなで割って食べることで『無病息災』を祈っていました。
ではなぜ鏡餅と言うのか?それは昔の鏡に由来するんです。昔の鏡は丸い銅鏡で、天照大神様から授かった三重の神器のひとつです。伊勢神宮などでは鏡を御神体としてお祀りしてあります。
鏡餅の鏡は鑑みる(良い手本に照らして考えるという意味)からきており、『かんがみもち』が次第に変化して『鏡餅』と呼ばれるようになったと言われています。
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2.鏡餅の飾り方(必要な道具)・場所
鏡餅の飾り方は、まず三方(さんぽう)に四方紅(しほうべに)裏白(シダ)を敷き、その上に鏡餅を飾ります。鏡餅の上には御幣(ごへい)・四手(しで)を飾り、橙(だいだい)を乗せて完成です。聞きなれないものばかりですが、鏡餅のお飾りにもちゃんと使う意味があるんです。三方は鏡餅を乗せる台で、尊い相手に物を差し上げるときには礼儀として使われてきたものなので、年神様にお供えする際も同じく使用します。四方紅はお供え物を乗せる色紙で、四方を紅で縁取ることで『天地四方』拝し、災いを払い1年の繁栄を祈願するものです。裏白はシダなのですが、シダは古い葉から新しい葉が伸びてくることから、久しく栄えわたるという縁起物のため使用します。御幣・四手は四方に大きく繁栄するようにと、紅白の赤い色は魔除けのために使われています。橙は、木から落ちることなく大きく育つことから代々栄えるようにと縁起物として使われています。
使われているものは全て縁起物で、ひとつひとつ祈りが込められたものなんですね!鏡餅の飾り場所としては昔から床の間でしたが、最近では床の間がない家も多いですよね。その場合はお茶の間やダイニングに飾るといいでしょう。
和菓子屋さんが作る鏡餅です!
鏡餅
簡単な鏡餅の作り方です!
簡単!きれいな鏡餅の作り方 Kagami mocha
3.いつからいつまで飾る?
鏡餅を飾り始める日は12月28日が一般的のようです。これはお餅つきが28日に行われることが多いからですが、お餅つきにも正月飾りにも29日は避けたほうがいいと言われています。29日にお餅をつくと『9=苦』をつくと考えられたためです。
年末から準備して飾った鏡餅をいつ片付けるのか?これは関東と関西とでは日にちが違います。
一般的に鏡餅は松の内の間飾っておきますが、松の内の期間が関東と関西とでは違うんです。関東では1月7日までを松の内とし、関西では1月15日までが松の内とされています。元々は1月20日までだったんですが、徳川家3代将軍 徳川家光の亡くなった日が20日なので20日は忌日となり変更になりました。しかし江戸(東京)から各地へ伝わる際、正確に伝えられなかったため関東と関西とでは日にちが異なるようです。

4.まとめ
鏡餅は昔の鏡からその呼び名になったと言われています。またお飾りにもひとつひとつ祈りが込められて縁起物が使われているんです。
地方によっては松の内が異なるようですが、祈りはみんな一緒ですよね。今年はちゃんと鏡餅の意味を知った上で年神様をお迎えしましょう!
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